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2018年11月

2018年11月12日 (月)

熊野古道散策 [4]

Dsc08631
熊野古道二日目の朝は、早い。
と、前回は書きましたが、今回は宿から出発地まで車で送迎していただき、昨日と同様8時過ぎに今日のコース、『小雲取越(小口~熊野本宮大社:行程15.5㌔)』に入りました。
朝もやの中、やはり最初は登りが続きますが、「小雲取」いうネーミングがいかにもと言った爽快な雰囲気です。
ちなみに昨日の最高地点は標高870mでしたが、今日はコースの名が示す通り昨日の半分くらいの400m弱。多少の登りは覚悟していましたが、後半は快適なハイキングを楽しめる、そうです。
が、しかし昨日、自分の足に大きな爆弾を抱え込んでしまった私にとっては、もういつその痛みがひどくなるか、頭の中はそればっかりになってしまいました。
そんな中、これも昨日と違い今日は所々に絶景ポイントが。
Dsc08635
綺麗な雲海。スタート地点から1時間ほどの場所です。時間的にもちょうど良かったのでしょうね。
この風景を見た後は、小刻みな登り下りの連続になります。もうすでに標高400m付近にいたからだと思いますが、最初の1時間を過ぎるとそんなにハードな箇所はありません。
Dsc08638そしてその道すがらに、昨日もたくさん見かけたのですが、リンドウ?の一種でしょうか、岩陰や道端にポツッポツッと生えていた綺麗な花がありました。
そのほとんどがまだ蕾でしたが、これが開花期を迎えたころにこの古道を歩くと(多分、後2・3日後)、とても心和むんだろうなあ~と、道中ほのぼのしてしまいました。私が普段見る仏花も心が落ち着いて良いですが、こうい小さな花も良いものですね。
おっと、忘れていました。
前回と同様に今回も、私たちにはバスの発車時刻(午後3時2分)までに到着地点に着いておかないといけない、という時間との戦いもありましたので、いつまでも道草をしている場合ではありません。
しかも今回は、私の足に爆弾が・・・

そうそう、だからと言って忘れてはならない大きな使命が、私たちにはありました。そもそも息子がこの熊野古道を歩いた大きな目的は、「スタンプを集めること」なのです。
しかも今日のこの小雲取越で、その中辺路スタンプラリーの全てのスタンプが完成します。だから、息子はそのことで頭がいっぱい。Dsc08636
と言った親子二人の頭の中はそれぞれの思惑が充満しながら、どんどん歩いていきます。
Dsc08643
途中には、こんな絶景ポイント(百間ぐら付近)も。
すれ違う人は、外国の方がほとんど。でも挨拶は、皆さん日本語!
そしてそうこうしながら、お昼ご飯を食べた「松畑茶屋跡」まで、多少のアップダウンはありましたが、言われていた通り快適に歩けるコースです。
でも、私は自分の足のせいで着実に予定が遅れ、その昼ご飯を食べる場所へは予定時刻30分遅れの12時到着。
30分休憩した後、最後の目的地・請川バス停(目標到達時間:65分)を目指します。

結局、バス停には13時半着。もう足はボロボロで、このバス停から(ではなく少し本宮側に歩いた所にある同名のバス停です。乗る方は注意して下さい)、バスに乗って本宮へ向かい、

無事にゴ~~~ル(感謝)

最後になりましたが、今回の二日間のルートで昼食が買えるようなお店は、前回同様皆無です。
また初日の昼食ポイントにだけ飲み物の自動販売機がありました。今回のルートは途中で全く集落を通らなかっただけに、これは驚きでした。
それとトイレが少ないです。男だから大丈夫ではなく、古道区間は神聖な場所ですし外国の方がたくさん歩かれていますので、注意が必要だと思います。

1_2 そしてもう一つ、到着地の熊野本宮大社では右図のような特別展が開催されていました、
昨日まで(涙)
あらためて熊野と時宗の歴史的結びつきを感じました。
いかがでしたでしょうか。
今回は熊野古道の大雲取越・小雲取越を足早に解説させていただきました。
この度も息子と共に完歩できたことに感謝しつつ熊野大社を後にしましたが、前回同様色々な経験をさせてもらえた二日間となりました。
この経験が、これからの僧侶生活の糧になればと思います。

2018年11月11日 (日)

熊野古道散策 [3]

11月11日(日)~12日(月)の二日間で、当寺院の宗派である時宗の立宗開教の地『熊野古道・中辺路』の大雲取越・小雲取越(熊野那智大社:那智勝浦町~熊野本宮大社:行程29・5㌔)を、息子と共に歩いてきました。
Webkumanokodomap_3 半年前にこのブログに書いた、熊野古道を歩いた日記でも説明させていただきましたが、http://fusyoin2006.cocolog-nifty.com/blog/2018/06/post-ba55.html
この熊野古道という場所は時宗宗祖一遍上人が実際に歩き、そして更にその到着地である熊野本宮大社に至った所で悟りを得られた、時宗僧侶にとってとても大切な聖地です。
前回はその熊野古道・中辺路(なかへじ)の本ルートとも言うべき「滝尻~本宮大社」を歩きましたが、実は中辺路ルート(茶色)はこの区間だけではなく、図のようにまだいくつかのルートがあります。
(さらに熊野古道には、中辺路を含めて全部で6つのルートがあります)
と、言うことで今回もこの二日間・中辺路別ルートの行程を、このブログ内に記録としてとどめておこうと思います。
Securedownload さて、前回は当日歩いている途中に、急な迂回路を選択する羽目になった(私の明らかな情報収集不足…)のですが、
今回はその反省も踏まえた充分な情報収集に加え、親切にも最初の古道入口にしっかりとした迂回看板が出ていましたので、事前に対策を練って登山を開始することができました。
それではいよいよ本日のルート、『大雲取越(熊野那智大社~小口:行程14㌔)』の出発地点より、写真の看板を横目に午前8時30分にスタートしました。
ここで何度も前回、前回と書きますが、やはりそれと同様、このルートも最初の1時間は全行程の中で一番辛い時間だったのかなあという区間になります。まあここで一気に標高900m程まで登るので、そう感じたのかもしれません。
途中、昭和天皇が行幸された公園(那智高原公園)などがありましたが、今は廃墟と化しています。
そうそう、前回のルートには〇〇王子という目印のようなものがありましたが、今回のルートにあるのは数字が書かれた道標があるだけです。
また所々に、もうすでに熊野古道名物と化した石のオブジェも、これまた前回ほどではありませんが見かけることができます。

逆に今回のルートで前回と明らかに違ったのは、倒木や斜面の崩れが多かったことです。
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これは平成23年の大洪水の傷跡ではなく、おそらく今年になって関西にいくつも上陸した台風の影響だと思われます。私が息子と行く六甲山系も同様ですが、世界遺産となった熊野古道でもその対策にはまだ時間がかかるようです。
とは言え、うちの息子はアスレチック感覚でしたが近年この古道を訪れる外国の方の中にはかなりご高齢な方もおられるようですから、急いで対策していただきたいものです。
Dsc08610_3 ところでその息子にとって、とても素晴らしい発見がありました。
フンコロガシの一種だと思いますが、瑠璃色のキレイな虫をみつけることができました。
カナブンやタマムシのような緑色に輝く昆虫を私も見たことはありましたが、「青く」輝く生きた虫を見るのは、親子共々初めてでした。まさに古道からの、生きた誕生日プレゼントでした(この日は息子の誕生日)。
まあ、ヘビにも遭遇してビックリさせられましたが・・・(笑)

さて、時間行程の記録をまったく書いていませんでしたね。
とは言っても、この大雲取越ルートには数字の道標以外にはいくつかの「茶屋跡」があるくらいで、残念ながら目印になるようなものがあまりありません。
特に出発してからお昼ご飯の目安となる「地蔵茶屋跡」の直前までは、基本的にとにかく登るだけの単純な区間で、景色をゆったり眺めることができるような箇所はその道中のほとんどに樹木が生い茂っていた為からか、あまり記憶に残っていません。
さて、その地蔵茶屋跡に到着したのがお昼の12時半ごろ。予定時間より小一時間ほど遅れましたが、許容範囲内です。ただ、私の足の調子がイマイチになり始めたのもこの頃からですから、やはりけっこうキツかったのかもしれません。
そしてここから、今日の入り口看板にあった迂回路が始まります。本来20分で通過できる道が土砂崩れで通行不可の為、60分かけて迂回します。
ここで、ちょっと思考。今日は午後3時にゴール地点に到着予定でしたから、迂回が入って4時。しかし昼飯の時点で1時間遅れでしたから、到着は午後5時になります。
・・・山の5時はちょっとマズイ。
ってことで、登りも落ち着き平たい道が多くなってきたので、ちょっとスピードアップ。
登り、下り、登り、下りしているうちに今日の最高地点「越前峠(870m・中辺路の中で最高所)」に到達。しかしその頃には、もう私の足が悲鳴をあげ始めていました。
左足の親指の付け根が、痛い。
いや、実は登山開始前から痛かった、と言うより、神戸にいた時から痛かった。大丈夫、大丈夫と言い聞かせてここまで来てしまった・・・
この越前峠からゴールの「小口(標高65m)」までは、一気に800mも下ります。これは足の付け根が曲げることができなくなった私にとって、拷問のような区間でした。
Securedownload_2_3 結局、息子に励ましてもらいながらゴールにたどり着いたのは、午後5時ちょうど。と、言うことで、このタイムは健康体の方にはあまり参考にならないと思います。
最後にもう一つ。
今晩泊まった宿の方に聞いたのですが、この大雲取・小雲取越ルートは、日本人の方はだいたい私が今回歩いた方向を歩き、最近訪れることが多くなった外国の方は逆向き方向から歩く(熊野大社→熊野那智大社)ことが多いそうです。
そしてその外国人方向で歩いた場合、私が「拷問のような」と書いた区間は、私だけでなく誰にとってもかなりキツイ行程となるようです。
(私は下ったので想像しかできませんが)それは約5㌔区間で800mを上ることになるため、特にこの区間を「胴切り坂(胴を切られるくらい疲れる)」と呼ばれているそうです。自信のある方は、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか・・・
と言うことで、今晩は『高田グリーンランド 雲取温泉』 http://www.kumotori.yad.jp/index.html にお世話になりました。
小口から少し離れた宿でしたが、無料で送迎をしていただきとても助かりました。ありがとうございます!
が、はたして、ここの温泉は私の足をどこまで治癒してくれるのでしょうか・・・

合掌

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